harebiyoriのブログ

心のおもむくまま その時の感情を吐露したい

ケーキ

出逢うべくして出逢えた君

奇跡なんかじゃない

あれは必然だったよ


笑うなよ

恥ずかしくなるだろ


あの日相席を余儀なくされ

気まずい空気をスマホで紛らわせていた

俺と君

幾ら待っても

幾らラインしても

電話しても

繋がらない

やっぱりばっくれられた

そんな気はしていた


思わず舌打ち


帰えろうとしても

立ち上がれない

畜生

結構来てるなぁ

情けな~


君も待ち人は来なくて

思いっきりふくれ面した君は

飛び切り大きなケーキ下さいって

どんだけケーキ好き?


あの注文には本当驚いたけど

もっと驚いたのは

来たケーキがホールできたこと

変な気を利かせたお店の人が

取り皿とフォークをふたり分置いていった

君は当たり前のように受け取り

黙って半分に切り分け

俺の前に置きながら


「まったく 頭にきちゃうよね

馬鹿にしないでよ!ねっ


まあまあ遠慮しないで召し上がれ」


「ふぇぇ~」

何とも間抜けな返事に

君は大笑い


パクパクパクって

聞こえてきそうな

見事な食べぷり

清々しかったよ


負けないぞ

甘いの苦手なんだけど

 

頑張った!

完食!


君は拍手じゃなく

握手って言って

ゲラゲラ笑らった

差し出してくれた手

温かったよ


それからたくさん話した

それからたくさん笑った


突然君の電話が鳴る

「あっそうなんだ うん

じゃぁこれで終わりね

バイバイ」

切った後

「スッキリした~」

晴れ晴れとした表情


お店を出たときは

もう自然に手を繋いでいた


出逢うべくして出逢えた俺たち

奇跡なんかじゃない

あれは必然だったよ


喧嘩も沢山した

デートも沢山した

キスも沢山した


でもさぁ

まだまだ足りないんだよ

全然足りないんだよ


だから


結婚しようよ!


そしたら君は

すべての時間がふたりの物だねって

朝日も夕日も夜空も

みんなみんなふたりで見られるねって


何十年立っても

様子が変わってしまっても

心はそのままでいたい

忘れたらホールで食べたケーキを

思い出そう

ううん あのお店に行こ

そして食べよう


「有難う!出逢ってくれて ケーキ

半分っこしてくれて」

「こちらこそ 有難う!食べてくれて

そして 差し出した手を握ってくれて」


愛している


愛している


ただひとりのひと


世界でただひとりのひと

この星

満天の星空から絶え間なく降リ注ぐ

小さな光の欠片たちを

何処までも続く暗闇の大地が

飲み込んで行く


願い事も暗闇に飲み込まれたんだ

細やかな願いも

健気な願いも

愛しい願いも

この星に危うさを感じ

小さな小さな瞳が必死

祈った願いも

すべて飲み込んでしまったと言うのか


何故

どうして

誰が

誰を

痛めつけて良い

権利を持っているのか


この星の迷走はいつまで続く


そろそろ自分だけ良ければ

自分たちだけ良ければ

金儲け出来れば良いとか

隣の芝生見て

僻むとかやめないかな


そんな大人たちが

どんなにえせ正義を叫び

えせ えせ えせ を

垂れ流しにして


後はお前らがやるんだ

この星の未来背負えって


なかなかの認否人


ああだからこそ

この星はこんな姿なんだよね

今更


でもね


必ず生き返るよ


あんたたちがいるからね

絶対になってはいけない

見本がわんさか

嘔吐が出そう?

いや~甘いなあ

もう出るもんなんてないさ


後は自力でえせでは無い

ものを食べていくよ


次の世は

えせ衆が少ないこと願う!


あっ!

駄目だなあ

星に願いは……


願いは心に置いとく

叶うと判るまで


さあ行くぞ!


えせ退治~

裸体

ああ~感じる

君は意地悪く触れていた


ああ~温かい

懐かしい君の熱量


ああ~聞こえる

少しだけ辛辣な戯れ言


ああ~柔らかい

君の…君の唇…舌の感触


瞼を閉じていると

見えるんだ

艶めく裸体が

エロティックにしなやかに

身悶える


君は何処までもみずみずしく 


月の光さえ潤ませてしまうのか



我を忘れ見惚れるその微笑みに

惑わされ 弄ばれ


すべてを剥ぎ取られた俺は


羞恥心などあるわけも無い


君の前にだらしなく晒されている事さえ愛おしいと感じてしまう


痛みと快楽の狭間に取り込まれ


ああ~狂おしい程に欲っする


突き上げられる喜びと


尋常では無い

上り詰める絶頂の叫び