harebiyoriのブログ

心のおもむくまま その時の感情を吐露したい

刹那から始まった欲望

俺は今もあなたの幻を

貪り生きている


あなたのいない世界が

俺を餓鬼に貶めている



その唇が微かに甘い毒を囁き

その視線が熱い矢となり放たれた瞬間

俺の抑えようのない衝動が

あなたを押さえつけていた


あの人に触れていると思いたいか

似非だと言うのに

あなたは心弾ませ

俺と秘やかなときを持つ


屈折した心を

まるで当たり前のように

平静に保てると思っているのか…


泣きじゃくる心と

恋しさだけが心臓をこれでもかと叩く

その痛みだけが

俺に伝わってくるのは

辛すぎる


それでもあなたが欲しくて

共に刹那に堕ちて行くことに

躊躇はなかった



背中を見つめながら

歩くのはたくさんだ


何ひとつ見逃したくない

あなたのすべてを


微笑みは誰に向けているのか

憂う瞳は何を映している

かな息づかい

切なげな横顔

すべてを

この腕に閉じ込めたなら

もう二度外には出さない


俺のなかだけでしか生きられない

あなたに為てしまう